王国の崩壊『ジュラシックワールド 炎の王国』

『ジュラシック・ワールド』の続編、
『ジュラシック・ワールド
       炎の王国』



いやーメチャクチャ面白かった!
旧シリーズ2作目の『ロストワールド』が
イマイチ映画だったんで、
新シリーズ2作目はどうかと思ったら、
前作『ジュラシック・ワールド』を
上回る面白さ!

いや、むしろ秘書の扱いが酷かったり、
大惨事になる理由がアホすぎたりで
モヤモヤするとこ多かった前作より好き!

1作目とロストワールドへの
オマージュいっぱい!
メッセージ性(外来種問題的な)も濃厚で
ただの恐竜パニック映画じゃないよコレ!

ただ、
一言言いたい。

炎の王国
って邦題
どうなのよ!!

これマジこの邦題だと
全然作品のオチが伝わんないでしょ!

原題は
『Jurassic World:
 Fallen Kingdom』

直訳すれば、
「堕ちた王国」とか「王国の崩壊」
とかそんな意味で…(↓下につづく)

王国の崩壊『ジュラシックワールド 炎の王国』_b0314286_20001189.jpg
王国の崩壊『ジュラシックワールド 炎の王国』_b0314286_20001166.jpg


てっきり、それは
火山で崩壊する恐竜王国ヌブラル島
コトだとばかり思って見に行ったんだけど、
ラストのマルコム博士の

「ようこそ、ジュラシックワールドへ」って

決め台詞で、崩壊する王国とは
(恐竜島もだけど、
多分そこはダブルミーニング)
人間が頂点に君臨していたこの世界
「人間の王国」のコトだとわかる。
そして、ジュラシックワールドってタイトルは
旧シリーズのジュラシックパークより大きな公園
作りましたよって意味ではなくこの文字通り、
この世界全体という意味だとわかる。

つまり、この映画は『GRAVITY』同様
(この映画も邦題がゼログラビティになってて
 これまたオチが伝わらない)
全体のテーマをタイトルで落とす系の
作品だったのだ。

だから、「炎の王国」だと思って見に行くと、
炎は前半の火山爆発シーンくらいで
タイトル負けするし、
最後のオチの意味は伝わらないしでもう散々。

作品の評価にいちぢるしく影響してる。
何でこの邦題にしちゃったの!

それにしてもロストワールド(旧三部作の2作目)で
嘘つき呼ばわりされてたマルコム博士が
新三部作の2作目にあたる炎の王国で

「ようこそ、
 ジュラシックワールドへ」

って言うの、

「あんたらもようやくこちら側の領域に来たな」

って感じがして凄いスカッとした。

おそらく、
このシリーズに何を求めてるかで
評価がパックリ別れる映画です。

前作のような恐竜同士の大乱闘映画の
ワクワク感を求めてる人には
あんましピンと来ないかもしれませんが、

一作目のキッチンのラプトルシーンのような
観てるこっちまでラプトルに
食われるんじゃないかと
ドキドキして観ていたあの感じが好きな人と、
外来種問題とか、
人間の傲慢さとかのメッセージ性を
求めてる人にはハマる映画だと思います。


恐竜が地球の覇者となり、
隕石によって没落し、
類がはびこるまでの
歴史がズバッとわかる本の
マンガを描きました。
自分で言うのもアレですが、
めっちゃ良い本です。
    ↓




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